推しと飯。

三度の飯と推しが好き(強欲)

推しがエーステを卒業する

ついこの間このブログの存在を思い出して「なんやこのくさい文章は」となりながらも当時の幸せを反芻してたので、近々でまた新しく記事を書くことになるとは思いませんでした。今思い返せば自分の気持ちをちゃんと文章で可視化しておくべきだったなー、って瞬間がたくさんあったのに勿体なかった。


タイトルの通り、推しがエーステを卒業することになりました。

発表があった昨日は夜勤明けで15時頃寝たので告知の瞬間はめちゃくちゃ夢の中で、「何も知らずにすやすや寝てるオタク」を身をもって体験してしまった。


一夜明けて昨日よりは気持ちの整理がついたようなつかないような今の自分の心境を残しておきたいから書きます。


リアルな友達にはもう聞きあきたと思われるような話題だけど、推しがエーステで真澄くん役になるかも知れないって予測を恐らくオタクの中でも割と早い段階で想定してて、それはまだA3!が舞台化に決まるよりももっと前のことで。

オタクって基本的にキャスティング妄想が好きな節があるからその当時Twitterで検索してみたら真澄くん役の予想で多く名前が挙がってるのは刀に出てる俳優が多かった気がするなぁ

私はそもそもテニスから推しのことを知ったオタクなので、本当に推しが真澄くん役に決まった時は私も周りもめちゃくちゃびっくりしてたし、まだ青9の卒業に向けての心構えも出来てないタイミングでの解禁だったから全然素直に喜べなかった気がする。


2.5って特殊だなぁと思うのは好きなキャラクターを演じてる俳優が好きなパターンと、好きなキャラクターから離れてもやっぱりその俳優が好きなパターンがあって、私は前者の経験があっただけに「今はこんなに推しのことが大好きだけど、それはキャラ補正がかかってるからかな」「できればテニス卒業後も応援したいけどな」みたいな、疑心暗鬼な気持ちでエーステ春夏公演の初日を迎えた。


その結果がどうだったかはこのブログにくっさい記事を上げるレベルなんだからお察し、って感じで。青9の亡霊みたいになってた私がまた前を向いて明るく楽しくオタクしていけるようになったのは、推しの力はもちろん最初の現場がエーステだったからに違いないと思ってる。


公演の最初から最後までキラキラしてる、多幸感で満ち溢れてる、それが初日の印象だったと思う。楽しくて幸せで、ふわふわしすぎて帰りは銀劇から駅までの道が思い出せなくなって謎の橋を二往復くらいしたのもいい思い出。

推しは春夏と春単とエーライにしか出てなくて、一度くらいゲスト出演して欲しかったなって気持ちはずっとあったけど、観劇面に関してはその当時の私が全力で頑張って色んなものを捻出したのでびっくりするくらい後悔がない。強いて言うなら春夏の京都公演行っておけばよかったなぁ、くらいだけど最初はなんせ疑心暗鬼な気持ち一色だったからチケットも休みも急には手配できなくて。

東京楽から凱旋初日までめちゃくちゃ期間が空いたけど、パワーアップして戻ってきたカンパニーをめちゃくちゃ感じれたしどんどんのめり込んでいくのを感じた。


脚本、演出、楽曲、振り付け、どの観点から見てもそれぞれの組のカラーを本当に細かく表現してくれてるエーステ。

王道であったかい春組、賑やかで仲良しの夏組、血気盛んでギラギラした秋組、大人で淑やかで繊細な冬組。どの組の公演を見ても、本当にこの組が好きだなぁって思いながら帰らせてくれる大好きな作品。

中でもやっぱり春組単独は最初から最後まで春組らしさに溢れた公演で、絶対に推しにやって欲しかった不思議の国の青年アリスも予想を大きく超えるクオリティでやってくれて、この時には私も全部の地方を回って感激するほどまでにエーステが大好きになってて。

この世の終わりだと思った青9卒業以降、自分の中でまたこうして心から楽しめる場所に出会えたことが本当に楽しくて幸せで仕方なかったし、その幸せは今に至るまで定期的に噛み締めてる。出会えたことが最高のプレゼント、ってほんとにそう。


春組のキャスト5人は、本当にいいチームだなって与えられる情報の節々で感じる空気感があった。

常日頃めちゃくちゃご飯行くとか遊びに行くとかそういうのじゃないけど5人で集まると心から楽しそうな5人の写真が上がって、毎回誰か1人来れなくて一向に全員集まらないお泊まり会も愛おしくて仕方なくて。

春組単独のバクステで5人が稽古中寝転がってうだうだしてる場面があったけど、あの5人でいるといつもああいう緩く暖かい空気感なのかな、って思えてそれも含めて本当に見てて幸せだった。

そういう空気感って狙って作れるものでは無いと思うし、別に仕事の仲間なんだから敢えて作らなくたっていいと思うけど「家族」の春組とリンクする部分を見つけるとすごく嬉しかった。


あとは、春組単独のリリイベは笑いすぎて脳が揺れた。あんなに自由人かつボケの精鋭みたいなのが集まることある!?!?ってなって、決して根っからのツッコミ気質ではなさそうなゆうきくんへの心配に繋がりました。


他の組のどの公演を見てても本当に楽しくて幸せで、でもそれって「この公演には出てないけどエーステの碓氷真澄役は推し」っていう事実も含めた上での幸せだったのかなって思ったりもしてて。

今これを書きながらも「なんでよりによって唯一の卒業が推しなんだろう」って所に行き着いてしまう。

エーステはチケットもなかなか取れないような人気舞台だから当然卒業商法なんてものじゃないだろうし、1人だけ卒業って言うのを見るとテニスみたいに代々バトンを受け継いでいく作品にしたいとかでもないんじゃないかなと勝手に解釈してて。多分そう言うスタンスならリーダーズだけ残して他のキャスト一新、とかするんじゃないかなって。十中八九、推しサイドのどうにも動かせない理由での卒業なんだろうなとは思ってるけど、やっぱり私は自分本位なオタクなので今一番大好きで楽しいこの場所からどうして卒業しちゃうんだろう、悲しい、寂しい、嫌だ、って気持ちがほとんど。


原作の観点から言うと私は碓氷真澄のビジュアルを見てアプリを始めた口です。でも、基本的に私はクールで硬派な、A3!の他キャラで表すなら十座みたいな性格の子が好きだから、監督ぞっこんな真澄くんに最初そこまでハマれなかった。そんな中推しのキャスティングが決まって改めてアプリでストーリーを読み進めていって、真澄くんを好きだなと思ったのが第二部の例のストーリーでした。だから、そういう超絶個人的経緯もあるけどどうしても推しの演じる真澄くんの未来にあのシーンがないことが今は辛くて辛くて仕方ない。今から真澄くんはもっと成長して少しずつ大人になって、ほかのキャラクターとの関係もどんどん深まっていくんだよ。そんな成長していく真澄くんを演じるの楽しみって推しも言ってたのにな。


今までテニスみたいに全員ないしはリョーマだけを残してまるっと代替わりすることは経験しても、大好きなグループの中で推しだけが居なくなって、次見る時その場所にいるのはまだ見ぬ誰かが演じる真澄くんなんだって思うとそれは長いようで偏りのある2.5オタク人生でまだ経験したことない状況だから、その時の自分の感情が想像出来なくて怖い。


人間の「正常性バイアス」って本当に作動するんだなってちょっと笑ったのが推しの卒業の知らせを見て「でもそんなにいい碓氷真澄だったっけ?」って脳が必死に問いかけて来たんだよね。いい碓氷真澄に決まってるからここまで色々擲ってのめり込んだんやんけ!!!


自分が好きなキャラだからどんなキャストさんに決まっても受け入れます、っていう器用な脳の持ち主じゃないことはテニスで散々分かってるから、今までと同じように次の真澄くんを好きになれるか1ミリも保証がないのがこれもまた辛い。エーステっていう大好きな場所における春組を、自分がもしかしたら辛い気持ちで見る未来があるかも知れないことがほんとにほんとに怖い。

現に今、ライブのことはちっとも楽しみだと思えない。悲しくて寂しい思いをするのが分かってて見に行くなんて本当に嫌だけど、この目で見ないのは多分もっと耐えられないんだろうな。めんどくさい!


卒業を告知して貰えるだけマシ、お別れの場を作って貰えるだけ幸せ、それは本当にその通りなんだけどワクチン接種が始まるって言ったって8月に日本の状況がどうなってるかも分からないし、大声で真澄くんの名前を呼んで推しに歓声を届けたり思い切り笑ったり泣いたり出来る環境にあと半年で戻ってるともあんまり思えないし。

今までは待ち望んでたエーステの楽しいお知らせも、これから先半分くらいは寂しさを噛み締めながら見ることになるのも辛い。終始辛いしか言ってなくて草


昨日からTwitterでいろんなオタクのツイートを眺めてたけど初めてキャス変を目の当たりにした人たちが「みんなこれをどうやって乗り越えてきたの?」って割と書いてて。

私で言うと青9の卒業は割としばらく引きずったんだよね。あれはタイミングもタイミングでチムパで青9まるっと好きにさせておいてその直後の卒業発表だったし多分大半のオタクが少なくとも全国氷帝まではやるだろうって思ってたと思うから。

TSCの青9卒業の会報かなんか見て家で一人で声上げて泣いたりしてたレベルで引きずったけど、そんな私をまた前向きなオタク活動にしてくれたのが紛れもないエーステだったんだよね。

だから、「どうやって乗り越えたのか」の私のアンサーは「同じくらい楽しい場所を見つける」だと思ってるんだけど今回は私もどうやって乗り越えていけばいいかよく分かりません。

それくらいこの3年、推しが出会わせてくれたエーステとA3!からたくさん楽しみを貰い続けてきたので。


ダブルミーニングで、永遠にこの春が終わらなければいいのになって今はそれしか考えられない狭量なオタク心です。終わろっと。